睡眠時間が短いと、海馬・記憶がしにく人になるって恐ろしい話|板橋・練馬・豊島区 GMARCH現役合格 総合学習塾ラボ寺子屋

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睡眠時間が短いと、海馬・記憶がしにく人になるって恐ろしい話

小さい頃の睡眠不足、圧倒的に頭悪くさせています(記憶できない脳へ)

なんやかんやで、2006年頃の時代から学習塾で勉強や入試対策をしてきていますが、
個人的に思いますが、やはりこの数年で眠気に襲われるという子は増えているという実感があります。
それによって、記憶力というものが落ちているというのが、関係しているだろうと思い、個人的に原因や背景を調べてみました。
因果関係ということではないので、必ずそれが起きるということではありませんが、影響はしているだろうと思います。

睡眠時間が幼少期に不十分だと、記憶をつかさどる海馬の成長が阻害されるという研究が報告されていました。
本記事の最後に掲載しておりますので、ご一読ください。

この睡眠時間を短くさせる可能性として、関連がある点といば
・家族習慣(眠りにつく時間や生活)
・スマホ・ゲーム類との付き合い方・管理
・自分の部屋の有無

このあたり影響してきているのだろうと思います。
小さいころの状態は、我々学習塾レベルでは到底立ち入れない前提となります。
10年以上、現在の地で塾をやっていて、変化を感じているレベルです。
塾講師を始めた15年以上前と比べるとだいぶ差はあるかなと感じています。

10年、15年前は、子供たちはスマホどころか携帯所有もまばらな時代でした。
ゲームはあっても、やはり持ち運びの問題から、寝る直前までその端末にアクセスができる状態ではありませんでした。
それに対して、今は自分の部屋でも持ち込みができる、寝る直前までSNS(YouTubeやTikTok、LINE、インスタ等)にアクセスしてしまう。
それどころか、アプリゲームにもアクセスができる状態です。
本当に充分に眠ることができずに、昼間の時間帯も不十分、または学習した記憶もしづらくなるなど悪循環かもしれません。
例えるならば、ダイエットをしたいと事務通いをしているが、家でケーキを毎日パクパク食べている状態ともいえるかもしれません。

スマホやゲーム類の影響

小さい頃から、刺激の強い(目や耳から入る情報量の多いもの)ものに触れているとだんだんと刺激の薄いことは、重要度合を低く脳が錯覚してしまうこともあるともとある書籍『スマホ脳』(←アマゾンリンク有)にて掲載もされていました。
appleの創業者のスティーブジョブズも、自分の子供にはipadを与えなかったという話は非常に有名です。

すでに、与えてしまって大きくなってきている子たちには、すでに仕方ない側面はありますが、付き合い方というものは今からでも考えていく必要があるだろうと思います。

塾という立場として、教えていることや教え方は、それほど変わっていませんし、むしろキャリアを積んだ今のほうが定着のさせ方はレベルアップしていると思っています。ですが、定着率は明らかに悪くなっていると総じて感じるのはなぜなのか。ということをこの数年考えることが増えました。



付き合い方として
・ルールを設ける(制限時間・管理ルール、部屋への持ち込み)
・テスト類などの結果と関連性を持たせる(検定なども効果的)
・睡眠時間

私たちの時代もゲームはあったが…

確かに私自身も、小学生や中学生あたりまでゲームに熱中していた方だと思います。
外で遊ぶということも親から促されて仕方なしに外で遊ぶこともありましたが、友達の家に行くとゲーム類にいそしんだものです。

それでも、私の子供時代はそれほどたくさんのゲーム類を手元にあったわけではありませんでしたし、自分の部屋もなく、自宅のTVを占有する必要があったので、親にいさめられてTVが使えなければゲームはできない時代でした。それが良かったのかわかりませんが、確かに周囲の友人たちよりも、ゲームに触れる時間は短かった気もしますし、それなりに学生時代は勉強ができたし、記憶ができないということでもなかったかなと思います。

一方、ゲーム類にいそしんでいたり、自分の部屋をもっている友人は、歯止めがきかないこともあったのだろうと思いますが、あまり勉強ができていた子はいなかったな、という記憶があります。

昔と今のゲーム機器類では脳に入ってくる情報量が違いすぎる

スマホ脳の書籍内で、とても衝撃的だったのは、
ゲーム類の入ってくる情報と刺激で楽しいと思ってしまうと、そのレベルではないと楽しいと感じなくなってしまう
SNSなどもはじめスマホ中毒、これは一種の脳が薬物中毒になっている脳に近い状態
こういったことが掲載されていたかと思います。(この内容でWEB検索していただくとだいぶヒットするかと思います)

確かに、実際に問い合わせがあった子でも、刺激物に触れすぎたせいか、感情というか、面白み、解けたからうれしい、という感覚がほぼ無いという子がおりました。。

申し訳ないですが、これはもはや塾でどうにかできるレベルではないと判断をして、お断りをさせていただいたことがあります。
(このご家庭は、これを制限できるほど家庭にいないから、事実上無理だということだったので最終的にお断りさせていただきました…)


脳とは過去の記憶にとても引っ張られてしまうものらしいです。
だからこそ、一度それで快感を覚えてしまうと、その基準以下の刺激では快感を得られなくなってしまうそうです
これは脳が中毒に陥っているともいえないでしょうか。

小さい頃は、感情で行動しやすいかと思います。
何か家事や育児で手が離させないタイミングでは、どうしても今だとゲームやスマホで時間をつなぐことが増えているだろうと思います。

小さい子をお持ちの子や、記憶という点で課題がある子だと、過去の背景としてそういったケースもありうるということを、周囲は想定しておく必要はあるでしょう。これらと適切な距離が結果的には、睡眠の質の向上と、記憶力ということにつながっていくのだろうと思います。

子どもにもいつかデジタルデトックスということが必要な時代もくるのかもしれません。

以下、参考資料などです。

<名古屋テレビの放送でも紹介されていました>


<寝る子は育つ 寝る大人は痩せる>



子供の頃の睡眠と海馬(脳の記憶や学習に関与する部位)の大きさには関連性があることが研究で示されています。
適切な睡眠は脳の発達において非常に重要であり、特に海馬の成長に影響を与えるそうです。
以下、少し調べた結果です。経験則である程度予想していましたが、そこには根拠となる研究があったようです。

 睡眠と海馬の関係


1. **睡眠の役割**:
   - **記憶の整理**: 睡眠中、特にレム睡眠時には、日中に学んだ情報や経験が整理され、長期記憶として固定されます
   - **神経の修復と成長**: 睡眠中には、脳細胞の修復と成長が促進され、神経回路の強化が行われます

2. **海馬の発達**:
   - **幼児期と小児期の重要性**: 幼児期から小児期にかけての脳の発達は急速であり、この時期の十分な睡眠は海馬の健全な発達に寄与します。
適切な睡眠は新しい神経細胞の生成(神経新生)を促進し、海馬の体積を維持または増加させることが研究で示されています

3. **睡眠不足の影響**:
   - **発達の遅れ**: 睡眠不足は海馬の発達を阻害し、長期的な記憶や学習能力に悪影響を及ぼす可能性があります
   - **ストレスと認知機能**: 睡眠不足はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増加させ、海馬の神経細胞にダメージを与えることがあります。これにより、認知機能や記憶力が低下するリスクが高まります

研究例


- **成長期の睡眠研究**: 子供たちを対象にした研究では、規則的な睡眠習慣を持つ子供たちの海馬の体積が大きく、認知機能や記憶力が優れていることが示されています
- **動物実験**: マウスを使った研究でも、十分な睡眠が海馬の神経新生を促進し、学習能力が向上することが確認されています

結論


子供の頃の十分な睡眠は、海馬の健康な発達と機能に不可欠です。
適切な睡眠習慣を身につけることが、長期的な記憶や学習能力の向上につながるため、特に幼少期において睡眠の重要性を強調することが大切です。


そのほか、子供の睡眠と海馬の発達に関する研究論文は、いくつかの重要な研究が存在します。
以下にいくつかの代表的な論文について調べました。

論文名が大切ということではなく、その概要だけでも知っておくのはいいかもしれません。
必ず、ということではないと思いますが、その可能性を示唆するものであるということは、子育てをしている親世代からすれば、注目に値するでしょう。

1. **Short Sleep Duration and Poor Sleep Quality Increase the Risk of Impaired Cognitive Function in Young Children**:
   - **著者**: Paige, M. P., et al.
   - **概要**: 研究は、短い睡眠時間と質の悪い睡眠が幼児の認知機能に悪影響を与えることを示しています
この研究では、特に海馬の体積の減少と学習能力の低下が関連付けられました

2. **Sleep Duration and Brain Development in Infants and Toddlers**:
   - **著者**: Taki, Y., et al.
   - **概要**: この研究は、乳児と幼児の睡眠時間と脳の発達(特に海馬の体積)の関係を調査しました。
結果は、十分な睡眠が海馬の成長と神経新生に有益であることを示しています

3. **Sleep and the Developing Brain**:
   - **著者**: Jan, J. E., et al.
   - **概要**: レビュー論文で、子供の睡眠と脳の発達の関係について広範な文献をまとめています。
特に、海馬を含む脳の複数の領域の発達に対する睡眠の重要性が強調されています

こ具体的な論文を読みたい場合は、以下のような学術データベース(PubMed, Google Scholarなど)で検索できるとのこと。

- **PubMed**: [https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/)
- **Google Scholar**: [https://scholar.google.com/](https://scholar.google.com/)

これらのデータベースで、
「children sleep hippocampus development」などのキーワードで検索すると、関連する研究論文を見つけることができます。



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