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大学受験で予備校は必要か?誰に必要なのか?
こんにちは。小泉です。
今回は大学受験に予備校は果たして必要か?というテーマで考えてみたいと思います。
昨今の大学受験事情
大学受験といっても、昨今はだいぶ進路に関して多様化してきました。
総合選抜型
指定校推薦
公募制推薦
一般入試
特に推薦型入試(総合選抜型)入試が多くなったことで、とても複雑になってきました。
最近の問い合わせで最も多いのは、「私たちの時代とは違い過ぎて、大学入試の状況がわからない」というものです。
私自身が大学受験をした2004年頃は、まだまだ一般入試が大半でした。指定校推薦もありましたが、それなりに狭き門。
そして、AO入試という試験が、慶応や早稲田でスタートをしてきたという時代でした。
そこから、大学側の様々な思惑もあり、(これについてはまたどこかで考察してみたいと思います)
推薦系入試が増えました。
そのため、昨今の大学入学者は実に半数以上が、推薦系・総合選抜型の入試で大学進学をしているという数値もあります。
https://reseed.resemom.jp/article/2021/04/02/1343.html
予備校は誰を対象としたサービスなのか?
いわゆる、東進や河合塾、駿台、代ゼミなど大手予備校。
そういった予備校が最も力を入れている層、これ、ご存じでしょうか?
かくいう、私小泉自身も、予備校で浪人をしていたタイプです。
高校3年生までサッカー部で毎日部活で青春していたタイプでした。そのため、それなりの進学校でありながら、ほとんど受験勉強というものはできませんでした。今は無き、大宮の代ゼミで翌年浪人をさせてもらったのですが、偏差値は40もなかったにも関わらず、当時は早慶上智のクラスに在籍をしていました。
そして、そのコースでは、名前のある超有名講師陣が対面授業やサテライン(衛星放送)で授業を受けられました。
では、なぜ、偏差値40程度だった自分が、私立文系の最上位クラスに在籍をした・選択をしたのか?ということです。
これは明白なのですが、「スター講師に習いたかったから」です。
当時も、代ゼミにはGMARCHクラスというのもありました。
ですが、そこに在籍していた生徒は、自分が通っていた大学よりもだいぶ低いレベルの学校や、だいぶ遊んでいるような風貌の浪人生が多かったのを覚えています。そして、何より担当していた講師たちは、世に有名なスター講師、というわけではありませんでした。
一方、私が在籍をしていた早慶上智クラスは、東大コース・京大コースを担当している講師陣でもありました。
英語構文:富田一彦 先生(東大英語も担当)
早上現代文:笹井厚志 先生(東大現代文も担当)
早上古文:元井太郎 先生 (東大古文も担当)
英文法(A):西きょうじ 先生(京大英語も担当)
私大古文(A):西村雪乃 先生(現:京大古文担当)
などなど。東大や京大を目指すコースのいわゆる超実力派の講師陣が担当をしていたのです。
これ、どういう意味かわかりますか?
つまり「実績を出してPRになるコースにはスター講師を配置する」ということです。
この先生たちは、単科講座なども展開をしていましたが、レギュラーコースはあくまで、予備校の運営側が差配していく形です。
予備校は、「東大・京大・一橋」のような、最難関国公立、国公立の合格者、「早慶上智」のような最難関私立の合格者を多くだしたい場所です。
それが、いわゆる実績としてPRしていく場所ですし、サービスが手厚いのも、そういったレベルになります。
結果的に、予備校として一番手厚いのは、やはり「PRに値するレベルの大学志望者」なのです。
あなたの第一志望はどこですか?
では、本題に戻りましょう。予備校に通っていた私自身、結果的に第二志望の大学に入学することになるのですが、やはり出題レベルとしては、早慶とその他では、間違いなく差がありました。
私自身も入試の当日に解いていた段階で、第二志望以下は合格を確信できるほどでしたが、早稲田は決してそうではありませんでした。
いわゆる、予備校で学んだ思考力や知識は、早稲田に照準を合わせて学んできましたが、正直、それより下の大学の出題ではそういった内容は問いません。
ハイレベルな思考力を問うものは、非常に少なく、これは現在でも変わっていません。
時代が移り変わり、現代では有名予備校ということで、大学受験をする際に、東進等を選択をする高校生は多いと思います。
それはなぜかと言えば、有名だから、という私が高校生だった当時と何ら変わらない尺度で選択をしている生徒は多いと思います。
現代の東進も、どこのレベル層に最も多くのサービスを提供しているのか?を考えてほしいと思います。
首都圏をはじめとする現役生は、いわゆるMARCH(最近ではGMARCH)を第一志望にする生徒が最も多いと思います。
(地方は国公立が多いと思いますが)
果たして、明治や立教を目指す生徒に、予備校は最適なのか?というと、今の私の見識で言えば、
それは、「人によって違う」といえます。
早慶が求めている学力と、明治や立教が求めている学力、レベルは明らかに異なりますし、不要な勉強やレベルがあるというのは、事実です。
学歴社会が崩れつつ昨今では、「自分の第一志望に合格をする」ことが大切だと思います。
そして「受験を通じて、どんな力を養ったのか?」
これが現代の社会では問われていると思います。周囲のイメージだけで最終学歴に向けた勉強をする環境を選択するというのは、
大人の目で見れば「果たして、自分で考えたり行動できる学生だろうか?」と勘ぐってしまいます。
環境ですべてが変わるということはありませんが、影響は大きく受けます。
大学受験は、高校受験に比べればはるかに大きなお金もかかりますし、高校受験のときよりも、高校生あなた自身の意思が尊重されるはずです。
安くないお金をかけるのであれば、「自分にとって必要な環境、レベルは何なのか?」を考えてほしいなと思います。
私個人としては、予備校の存在は必要だと思いますが、最適な環境かどうか?というのは、個人によって分かれるというのが正直なところです。
だからこそ、ぜひご自身で調べつつ、自分が求めているものを明確にしてほしいと思います。
進路選択や受験準備に迷ったら、ぜひご相談ください。正直ベースでお話します。